2015年1月10日、前エントリにて告知しておりました
「陸前高田市、復興ドボクの見学会」を開催しました!
なんとか10人が集まらないと開催できなかった見学会だったのですが
関東から、山梨から、新潟から、16名もの方が集まりました!
(Twitterで分かる見学会の模様はコチラ!)
現地に集合する前から、その翌日に至るまで、
オプショナルツアーの数々を含めての、「復興ドボク巡り」となりましたが
今回は、メインとなる「陸前高田市、復興ドボクの見学会」について報告したいと思います。
集合時刻は13時50分。(自分たち一関組が…ごめんなさい!)
そして14時ちょうどに一本松茶屋に全員が集合することが出来ました。
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先ずは、ベルトコンベヤ橋「希望のかけ橋」の見学です!
近隣の山々から、旧市街地に台地を作るために、
土砂を運搬するためのベルトコンベヤが
気仙川を渡るために作られた橋が「希望のかけ橋」です。
(2015年5月までの工事で、役割を終えて解体されます。あと4ヶ月です!)
現場事務所に入り、陸前高田市の復興の現況と、
このベルトコンベアがどのように稼働し、どのような効果を生んでいるのか、
説明を受けました。
今回のベルトコンベヤ橋の解説、引率を担当いただいたのが
「まるごと陸前高田」の越戸さん。
自分がよく立ち寄っていた「産直はまなす」とも関係のある方でした。
最初、自分はベルトコンベヤの見学を、直接現地に問い合わせ
自主的に実現しようと働きかけようとしたのですが
それはなかなか大変なことでした…。
そのとき、このベルトコンベヤを「観光の目玉」として
見学者を誘致しようという動きが、地元陸前高田から起きたのです。
巨大コンベヤー、観光の目玉に 陸前高田で見学ツアー
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20141206_1
ぜひ、この機会は活かしたい!と考え、10名集まるのか不安が残る中、即応募しました!
みなさん、真剣な眼差しで聞いています。
現地の復興計画についての説明、
この地図に確定するまで約3年の年月がかかり、
地図のとおりに復興するまで、5年以上もかかります。
陸前高田の復興を教訓に、将来はもっと早く、復興が実現することを願っています!
そして、現場へ移動します…!
行く場所は…こちら!
あの上です!
普段車が入れない坂道を、ぐんぐん登って行くと…
到着!
お、大きい…!!
この施設の中にあるのは、1時間に八千トンもの岩を砕く破砕機です。
これで山から採取した岩を、高台の造成に使えるように、均等に砕いていきます!
破砕機の稼働状況は、先ほど説明を受けた現場事務所にて
リアルタイムに確認することができます。
整えられた土砂は、ベルトコンベヤに乗って…
「希望のかけ橋」で気仙川を渡り、対岸の市街地まで運ばれていきます。
思い思いに、参加者の方々が見学を楽しむことが出来ました!
ベルトコンベヤで川の対岸に渡った土砂は、
重ダンプトラックにて、嵩上げの現場まで届けられます。
観に行きましょう!
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続いて、米沢商会ビルにて、復興工事を見渡しつつ、
津波の伝承と体験を受けていただく時間です。
2012年1月、国道45号旧道沿いにて見つけた、3階建ての建物。
自分が陸前高田に何度も訪れるきっかけとなりました。
この建物の名前が「米沢商会ビル」であることを知ったのは、2013年2月の新聞記事でした。
そして、米沢祐一さんと会ったのは、「道だけが残った、その先に」を、2013年8月の夏コミで
発売した、その冬でした。迷いに迷って、報告しようと思い、高台の仮設店舗を訪ねました。
初めてお会いしてお話を聞いて、屋上にて撮影をしたいと、お願いしました。
そして、2014年1月、自分が撮った写真です。
5月に、8月の七夕に再会し、2014年11月にも再び撮らせていただきました。
重ダンプトラックが土砂を運ぶ姿を、窓からはっきりと見ることが出来ました…!
2014年8月以降、工事現場の真っ只中となり、関係者しか入ることが出来なくなった場所。
参加者全員が、訪れることを希望して、やって来ました!
米沢さんも、あの日、ここまで大きな津波が来ることなど、全く予想してませんでした。
津波は3階の屋上にまで達し、米沢さんは屋上の梯子を駆け上りました。
そして、屋上の煙突の上、ギリギリまで、津波が襲いました。
4階の屋上より高い場所まで…。
妻子は無事でしたが、両親と弟が、避難所に指定されていた
別の3階建のビルに避難して、命を失いました。
この高さまで、津波が来ることがあることを思い知り、
もしあなたが沿岸の都市にいるときは、真っ先に避難できるように準備をして欲しい。
そして再び、陸前高田に遊びに来て欲しい。
この日は、そう伝えていただいた覚えがあります。
自分は、日頃から津波をはじめとする災害を意識し、身を守れるようにすること。
陸前高田の綺麗な海や山や恵みを楽しみに再び訪れたい。
そんな気持ちを新たにしました。
眼下では重ダンプトラックが、かつての市街地を走り抜けていきます。
自分が見つめ続けてきた道。国道45号旧道は、まだ姿を残していました。
10年後も、その先も、ずっと自分は撮ることで
記録し続けるつもりです。
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全体を通して反省点はあるのですが、ひとまず成功!
ご参加いただいた方、ご協力頂けた方、ありがとうございました!
再度、3月に開催を検討しております!
続報をお待ちください…。