長野県道45号 扇沢大町線

私は西暦2000年以降、廃墟を巡る中で、酷道と出会い、ダムと出会い、ドボクとの親しみを深めてきました。黒部ダムとの出会いは、幼少の家族旅行の時代まで遡りますが、当時の自分の中で黒部ダムは立山黒部アルペンルートの一部分に過ぎず、深い興味は持っていませんでした。当然、路上の40高中にも。2012年、初めて一人で、ダムを目的としたとき、まさかこんな出会いがあるとは思いませんでした。

その道で確認できた「50高」の存在は、3箇所、5つ。現役の旧道ゆえ消耗は激しく、50の数字に他の1文字の存在が分かる程度で、決して「美しいものを発見した！」とは伝えられない程度のものですが、存在を知らせてくれただけでも、ある意味、幸せです。

大型車両の絶え間ない通行で、明瞭な輪郭を残している「50高」ですら、10年後には消えてしまいそうです。黒部ダムに行く機会がありましたら是非、この県道の路面に残る「50高」にも、視線を注いでみてください。

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